WEB(ホームページ)制作会社 better standars

Blog of Better Standard

Webサイト制作やデジタルマーケティングのブログ

ホームページ公開後6ヶ月で見直すこと|運用チェックリスト6選

better standard editor

WEBサイトを公開した直後は、「ちゃんと表示されるか」「お問い合わせフォームは動いているか」といった
“動作の確認”が中心になります。
一方で、公開から6ヶ月ほど経つと「このサイトは本当に事業に役立っているのか?」を落ち着いて見直すタイミングがやってきます。

この6ヶ月チェックは、レポートを作り込むことが目的ではなく、
「これから半年、何をやめて、何を続けるか」を決めるための時間です。

WEBサイトを公開したら次にチェックすること

なぜ「公開後6ヶ月」で見直すのか

公開から1〜2ヶ月は、検索結果への反映や広告・SNSからのトラフィックもまだ安定していない時期です。「とりあえず動かし始める」段階と言ってもいいかもしれません。

一方で、公開から6ヶ月が経つと、サイトの使われ方や、どのチャネルから人が来ているのかが、ある程度見えてきます。このタイミングで一度立ち止まり、
「狙っていた使われ方になっているか」「想定外の動きが出ていないか」を確認しておくと、その後の1年〜2年の運用がかなり楽になります。

逆に、何も見直さないまま2〜3年が経つと、「いつのまにか古い情報だらけ」「誰も見ていないページの更新だけ続けている」といった状態になりがちです。

データが「取れているか」ではなく「使えているか」を確認する

まずは、データの入り口から確認します。
ここでのポイントは、タグが入っているかどうかだけではなく、
日常的な意思決定に使える状態になっているかを見ることです。

GA4・サーチコンソール・各種タグの基本チェック

公開から半年経ったタイミングで、次のような点を確認します。

  • GA4に、6ヶ月分のデータがきちんと貯まっているか
  • Googleサーチコンソールで、インデックスやエラーは出ていないか
  • 主要なCV(お問い合わせ・資料請求・購入など)の計測ができているか
  • 必要なタグ(広告、リマーケティング、各種ピクセルなど)が動いているか

ここで気をつけたいのは、「入っているか」だけを見て終わらないことです。
「何を見るために、この計測をしているのか」まで整理できているかどうかが、6ヶ月チェックでは重要になります。

6ヶ月で必ず見ておきたい数字

6ヶ月分のデータが溜まってくると、「とりあえず見ている数字」と「意思決定に使える数字」を分けて考えられるようになります。 ここでは、最低限押さえておきたいポイントに絞ってみます。

主要導線は、きちんと機能しているか

まずは、サイト内の「ゴールに向かう導線」が働いているかを見ます。

  • TOPページから、お問い合わせ/資料請求/商品ページへの遷移率
  • サービスページから、お問い合わせ/見積もりフォームへの遷移率
  • ブログ記事から、サービス紹介や商品ページへの流入がどれくらいあるか

数字そのものの良し悪しだけでなく、 「そもそもユーザーに通ってほしい導線が、きちんと用意されているか」をこのタイミングで確認しておくと、後々の改修が楽になります。

コンバージョン数と、その内訳

次に、6ヶ月間で発生したコンバージョン(CV)の総数と、その内訳をざっくりでいいので把握します。

  • どのチャネル(検索、広告、SNS、メール、紹介など)からCVが発生しているか
  • どのページを経由してCVに至っているケースが多いか
  • 「見られているのにCVにつながっていない」ページはどこか

ここで大事なのは、「増やすべき施策」だけでなく「やめても良い施策」も見つける視点です。

コンテンツの“棚卸し”チェック

公開から半年も経つと、情報が古くなっているページや、意図せずアクセスが集まっているページが出てきます。一度、次のような観点で棚卸ししてみます。

情報が古くなっていないか

会社概要、料金、サービス内容、採用情報など、「変わったのに更新されていない」 ページがないかを確認します。

特にBtoBやブランドサイトの場合、料金や提供範囲が変わったのにサイトだけ昔のまま、というケースは少なくありません。ここは信頼にも直結する部分なので、6ヶ月のタイミングで一度しっかり見直しておきたいポイントです。

よく見られているのに、弱いページはないか

アクセスが多いのに、内容が薄かったり、導線が弱かったりするページが見つかることがあります。そういったページは、「小さな改善で成果が変わる候補」です。

– よく読まれているブログ記事に、関連サービスへの導線を追加する
– プロジェクト事例に、問い合わせボタンや関連コンテンツへのリンクを加える
といった小さな調整だけでも、6ヶ月以降のCVにじわっと効いてきます。

集客チャネルの“続ける/やめる”を見直す

公開から半年も経つと、「何となく続けているだけ」のチャネルと、「実際に成果に貢献しているチャネル」が少しずつ分かれてきます。

チャネルごとの役割が曖昧になっていないか

例えば、次のような整理を一度してみます。

  • 検索:指名検索・悩み検索からの流入
  • 広告:新規獲得や特定施策のブースト
  • SNS:ブランドの世界観や日々の発信
  • メール/LINE:既存顧客へのフォロー

すべてのチャネルで「売上を直接とりにいく」のではなく、 どのチャネルがどの役割を担うのかを6ヶ月のタイミングで整理し直しておくと、その後の投資判断もしやすくなります。

“なんとなく”続けている施策を手放せないか

データを見ながら、 「ここ6ヶ月で、ほとんどCVにつながっていない」「更新負荷に比べてリターンが少ない」というチャネルや施策があれば、思い切って“いったんやめる候補”にしてみるのも一つの手です。

空いた時間や予算を、成果が出ているチャネルの強化に回せると、担当者の負荷も下がり、数字にもつながりやすくなります。

AI活用のチェックポイント(2025年版)

ここ数年で、サイト運用とAIは切り離せない存在になってきました。テキスト作成や要約、アイデア出し、改善案の素案づくりなど、AIをうまく使うことで、 担当者の負荷を大きく減らすことができます。

AIで「楽になっていること」は何か

まずは、AIのおかげでどんな作業が楽になっているかを書き出してみます。

  • ブログやニュースの下書きづくり
  • レポートの要約や、会議用メモの作成
  • ちょっとしたコピー案・バナー文言のたたき台
  • HTMLやCSSの軽微な調整のヒント出し

「AIがあるからこそ、やらなくてよくなった作業」をはっきりさせておくと、担当者の時間をどこに振り向けるか考えやすくなります。

AIに“任せすぎてはいけない”領域も決めておく

一方で、すべてをAI任せにしてしまうと、ブランドとしての一貫性や、ビジネス側の判断がぼやけてしまいます。たとえば次のような部分は、あくまで人が責任を持って決める前提にしておくと安心です。

  • ブランドとして使わない言葉・避けたい表現の判断
  • どのターゲットに集中するかといった戦略レベルの意思決定
  • どの施策を「やめるか」「続けるか」の最終判断

AIは「考えるための材料を増やしてくれる道具」であって、
責任を持って決めてくれる存在ではない、という前提を共有しておくことが大切です。

外部パートナーをどう使うか、6ヶ月で見直す

制作会社や外部パートナーとの付き合い方も、公開から半年ほど経ったタイミングで一度見直してみると良いポイントです。

「修正係」になっていないか

外部パートナーが「バナーを作る人」「テキストを差し替える人」にとどまっていると、社内の“なんでも屋WEB担当”の負荷はなかなか減りません。

もし可能であれば、 「半年に一度、一緒にサイト全体を振り返る」ところまで役割を広げてもらえると、内製チームだけでは見えづらい課題も見つけやすくなります。

“外部のデジタル担当”としての関わり方

私たちは、サイト制作や改修だけでなく、公開後の6ヶ月・1年といった単位で、「外部のデジタル担当」「外部のWEBディレクター」として伴走する形の支援も行っています。

社内で抱え込んでいる業務の棚卸しや、AIを含めたツールの使い方の整理、「やめること/続けること」の判断のサポートなども含めて、長く付き合えるパートナーが一社いると、デジタル運用の負担はぐっと軽くなります。

6ヶ月後に決めたいのは「やめること」「続けること」

公開から6ヶ月時点でのチェックは、分厚い資料を作ることが目的ではありません。

大事なのは、

・やめることを1つ決める
・続ける(もしくは強化する)ことを1つ決める
・新しく試すことを1つ決める

くらいのシンプルさで十分だということです。

すべてを一度に変えようとすると、担当者も現場も持ちません。6ヶ月ごとに少しずつ見直しを重ねることで、 「作って終わりだったサイト」が、いつの間にか事業の基盤として機能し始めます。

「何から見直してよいか分からない」「社内だけでは棚卸しが進まない」と感じている場合は、
一度、第三者と一緒に6ヶ月レビューをしてみるのもおすすめです。
私たちは、サイト制作後の中長期の運用パートナーとして、こうした振り返りと整理のお手伝いも行っています。

better standard editor