なぜWEBサイトは公開後の運用が大事なのか
- Published: 2017-08-12
- Updated: 2017-08-30
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Webサイトと紙に印刷したパンフレットとの大きな違いは、デジタルであり、そしてインターネットにつながっているメディアだということです。そのため便利な面としては、常に最新情報を公開・アップデートできるので、当初は奥行きの浅かったコンテンツも少しずつ積み上げていくことも可能となり、その結果サイトの価値は高まり、Webサイトの目的達成に近づけることができます。逆にそうしたメディア特性があるからこそ、更新がされていない、メンテナンスがされていないWebサイトは時間の経過とともにその価値をみるみるうちに落としてしまう傾向があります。
ユーザーから見ると、更新されていないWebサイトからなにかサービスを購入しようとか、利用しようとする気持ちを減退させかねません。つねにアップデートを心がけることで、更新しないというデメリットが帳消しになる以上の効果をもたらせます。
セキュリティー面では、利用しているWordPressなどのWebアプリケーションの脆弱性への対応は必須です。知らず知らずにしてスパムの踏み台となっていることや、Webサイトを丸ごと乗っ取られたり、ウイルスの配布してしまったり、という状態を避けるためにも、アプリケーションのアップデートなどは必要です。
Webサイト公開後は、コンテンツの更新やメンテナンス、セキュリティーのチェック などを行うのが運用・保守というような流れになってきます。
成果を継続的に出すために必要なことは数多く存在していますが、予算が潤沢にあるようなプロジェクトでない限り、手持ちのリソースを有効に利用するためにも、ある程度優先順位をつけて取り組む必要があります。下記にあげるようなものが一般的なWebサイトの公開後の運用についての作業になります。また、適切な判断ができるようにできるだけ多くの情報を取得し、整理しておくことが大切です。
サイト公開後の運用で行うタスク
- セキュリティー面でのアップデートとそれに伴う調整
- コンテンツの作成・更新
- 既存コンテンツのブラッシュアップや見直し
- 運用状況の現状認識(アクセスレポート)
- サイトデザインの見直し
- SNS 運用
- 集客施策(SEO)
- 集客施策(広告)
セキュリティー面での保守の必要性
弊社でも利用することが多いCMSですが、だれでも簡単にWebサイトを更新することが可能な反面、CMSの脆弱性を放置しておくと、Webサイトのコンテンツが書き換えられたり、身に覚えのないファイルがサーバーに配置されていたりと攻撃の対象になってしまう可能性も固まります。
通常、CMSの提供元はオープンソースであれ、脆弱性が発見されれば、すぐにアップデートなどで対策されるケースがほとんどですが、複数のプラグインを導入していたり、コアシステムにカスタマイズを行っていることも多く、対策されたアップデートをかけることができず、脆弱性がそのまま放置されてしまうケースもあります。
そのまま放置されることで、Webサイトが改ざんされてしまい、CMSにマルウェア仕込まれてしまい、しらずにどこかのサイトを攻撃しているという状況になってしまう可能性もあります。
これらの脆弱性を防ぐためには迅速なアップデート対応が必須ですが、それ以外にもWAF(ウェブアプリケーションファイアウォール)の利用やパスワードのアタックを制限したり、国外からの機能面に直接アクセスを禁止したりとCMS自体のセキュリティーを高める方法などがあります。WAFはお使いのサーバーによってはオプションなどで利用できる場合もありますので、必要に応じて利用を検討するといいでしょう。
効率的にWebサイトを更新・運用していく
限りあるリソースのなかで、効果的・効率的に対応するためには、Webサイトの構造をテンプレート・コンポーネント化しておくとことです。一つのコンテンツを更新するごとにWebサイトの最適な場所に新しいコンテンツが掲載されます、各コンテンツを整理・分類してまとめておくことで、Webサイトを訪問するユーザーが求めている情報を最適なタイミングで提供することができます。
これらの情報設計を行った上でWebサイトが構築されていると統一感もったトーンにて、効率的にWebサイトが運用することが可能です。また、当初のコンテンツ計画になかったものが追加になるというようなことは日常茶飯事ですが、必要なタイミングで新しいコンテンツと既存コンテンツとの住み分けを行い、整理を行えるようにしておくことは非常に重要です。担当者や制作会社ごとに更新するコンテンツのデザインが変わってきてしまい、統一感をもったコンテンツを更新できない場合も想定されますが、Webサイトの品質をちながら運用するためには、ガイドラインを作成するかなどの工夫が必要になります。見た目の統一感はブランディングという意味合いにおいても非常に重要な点です。
運用体制の整理
制作会社や担当者によって、更新するコンテンツがバラバラにならないように運用体制を予め組んでおくことで、これらは避けられます。また、アクセスレポートやコンテンツの更新、追加、それらについてのフィードバック、ブラッシュアップについても、予めKPIを設定して注視することで、効率的に運営することが可能です。
また、SNSやメールマガジン、広告経由でのアクセスを判別できるようにデータとして残して、次の施策を検討する際にも、また運用担当者のモチベーション維持のためにもリンクの管理を行います。
- Published: 2017-08-12
- Updated: 2017-08-30
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